学校名 | 広島大学大学院 |
学部 | 文学研究科 |
学年 | 卒業 |
住所 | 広島県呉市 |
コメント | 【自己PR】 趣味は超一流のピアニストたちによるクラシックのピアノ演奏をyoutubeで聴くことです。ホロヴィッツ、ランラン、ユジャワンのワクワクする演奏は何度聴いても聴き飽きない。聴き終わったあと、ネガティブだった自分のこころがリセットされ、前向きに生きる勇気が湧いてきます。【ご自身のこれまでの勉強について】 大学院を卒業して田園風景の広がる郊外の私立女子大学に就職したときのことからお話しましょう。「英語」の授業で小説や詩を取り上げながら、私のしていたことは英語を日本語に訳すことだけ。そう、そうした方法が中学、高校、そして大学でも大学院でも私が教えられてきた英語の勉強方法だったからです。漠然とした不安は感じていたのですが、学生から「先生、わたしたちは何のために文学を読んでいるのですか?小説って、詩って何ですか?英語で書かれているからいいようなものの、日本語の小説や詩だったら先生の授業は成り立たないのでは?」と問 い詰められることもなく、そこで7年半、平穏に過ごしていました。しかし、このあと、人生の転機がやってきます。地方の公立短大に転勤し、そこで保育科の学生から卒業論文に取り上げる児童文学を指導してもらえないかと依頼されることに。イギリスの幼児でも読めるような英語ですから、学生も訳はすぐつけられます。どうやって論文にしたらよいのか・・・。学生と同じスタートラインに立って考えはじめたわけです。こちらは教師のプライドがあるから必死!学生と競争です。”Tap tappit! Tap tappit!” 絵本のなかで誰かが ドアを「トントン、トントン」とノックしている場面。Tap タップはタップダンスのタップで、「(足、指、杖で)軽くたたく」という意味。tappit タピットは辞書にありません。単語の前半が tap だからそれからつくられた造語だということはわかる。しかし、どういう目的でこんな造語を?”Tap tap! Tap tap!” にするよりもリズミカルにはなっています。しかし、それだけの理由だろうか?くり返し口ずさんでいると tappit タピットの奥から別の響きが聞こえてきました―ラビット!そうか、tappit は、2つの単語 tap タップ(「トントン」)と rabbit ラビット(「うさぎ」)の音声を圧縮してこしらえた単語なんだ。だから次のページをめくると「ウサギ」がドアをノックしているんだ!その仕掛けがわかったときはうれしかったですね。「読む」とは理解することで訳をつけることではないのだ。この当たり前のことが実感できた瞬間でした。自分の進むべき道がはっきり見えてきたことを今でも鮮明に覚えています。 【指導経験・保有資格】 家庭教師は学生時代、また教師になってからも、とびとびですが、6、7年くらいはしていると思います。中・高生が中心です。進学先は広島女学院大学、津田塾、ノートルダム清心など。医者になっている子も2,3人います。教えたのは英語のみです。 高校教諭一級免許状(英語) 【コメント】 人生は長距離レース。目標は高校でも大学でもありません。自分の夢を大きく描いて一生かけて追い求めることです。これが結構むずかしい。多くの人が途中で息切れして短距離走者で終わります。 何でもいいのですが、好きなことがあったら、それを習慣にすることが大切です。人生山あり谷ありですから投げ出したいこともあるでしょう。しかし、少しずつでも続けること。 "Trifles make the sum of life" 「小さなことがつもりつもって人生」ですから、小さなこと、小さな努力をつみかさねていくことを大切にする。習慣になるまでは決して例外をつくらない。例外をつくるとせっかく習慣になりかけていたことが元の木阿弥になってしまうからです。毛糸を巻いて玉にしている、その途中で玉を 手から落とすようなものです。 習慣とは例えてみれば、本のページの耳。読んでいる本を途中で閉じるときにページの端っこ=耳の部分を折りますね。一回折ったくらいでは、折り目は元に戻ろうとしますが、くり返しくり返し折ると、折り目はしっかりついて、二度ともとに戻ることはありません。良い習慣も悪い習慣も同じこと。くり返すことで折り目が脳にしっかり刻まれていくのです。努力しない習慣が身につけば、努力する能力がなくなってしまいます。できれば良い習慣の折り目をつけたいですね。 |